たった1%の賃下げが99%を幸せにする

たった1%の賃下げが99%を幸せにするを読みました。

以前、3年で辞めた若者はどこへ行ったのかという本を読んだのですが、 その著者の新書です。(最近のような気がするけど1年以上前に読んだんだな。。)

相変わらず、切れ味鋭く、ズバズバ言い切る感じで、とても気持ちいいというか。 こういうの読んでると、もう終わってっから、とっととぶっ壊して、 立て直した方がいいよ、とか思ってしまう。

自分と照らし合わせても、ウワってところが多くて。 大学時代はあんまり勉強しなかったし、3年生で内定出てたってことは、 大学でやったことなんて企業にはどうでもいいってことだったんだな、と。

実際にそう思ってたけど。

ただ、自分の場合は、就職氷河期だったってことで、よさげな待遇で就職できるのは、 システム屋か製薬会社の営業くらいかってとこだったと思います。

システム業界は景気がよかったり、とにかく人材流出が激しかったり(?)で 新人で入った部署は、人数の半分以上は4年以下の社員だったと記憶してます。

先輩が転職したり、中途入社の人がきたり、部長がコロコロ変わったり、 あんまり終身雇用っていう雰囲気ではなかったし、 技術に特化して専門性を~みたいのを会社としても認めてくれてたように思います。

そう考えると、この本読んでると、あんまり誰でも知ってるような 重厚長大な企業に入らなくてよかったな、、、なんて思ったりもしつつ、 ただ、年功序列的なところはあって。 あと、泥臭いことはせずに、下請けに流して上っ面だけハネるような。

んで、目標管理面接の事などは、なるほどな、と思ってしまいました。 数値っていうデジタルを利用して、原資配分や評価分布を握ることで、 人事部の聖域を守るというか。

今いる会社も、なんとなく、均一化とか、上記のデジタル化みたいな 方向にいってるような気がするので、もっと若くてガツガツしたとこのが いいのかな、なんて思ったりもします。

んで、先日読んだ、さらば財務省!でも書かれていた、 国家公務員の年功序列とその弊害も同じような視点で書かれていて。 なんか、すごいモッタイナイなって。

数学とか統計とかに熱いエリートな人とかいたら、 自分のとこきてもらえれば、明日からでも、 その能力を存分に発揮してもらえるようなネタというか、 膨大なデータも提供できるような気がしていて。。

ただ、なんでもかんでも、この本が言ってることが正しいとも思えないところもあって。

この本も、さらば外務省!も金融日記で紹介されているのを見て買った本ですが、 また違った視点からの、本も読んでみたいな、と。

特に派遣が搾取されて、正社員がベアをもってってる的な部分は、 正社員だった親父とか、その友達とかみてると、ほんとか?とか思うところもあって。

別にみんなそんないい暮らししてねぇよなぁとか・・・

ただ、PDFで公開されてるいろんな会社の役員の人事とかみると、 公務員だけじゃなくて、民間の会社もバンバン天下りやってんべ、とか。

もし、自分が既得権益を持ってる立場だったら、 こういう本を読んでどう思うんだろう。。。