さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白を読みました。
この本を読んで、スティーブジョブズのスタンフォード大学の卒業式のスピーチを思い出しました。 『STAY HUNGRY, STAY FOOLISH』 著者の高橋氏は、それを地で行っているような印象を受けました。 一番最後の、"心残りはない"っていうくだりにグッときました。
霞ヶ関とか、官僚とか、一般の人にとっては、なかなか垣間見ることができない世界。 年功序列で、既得権益を守るために必死な人たち。 やってることは、全くお粗末で、海外の人たちからバカにされてる。
そんなようなことが、あらゆる場面で書かれています。 でも、それが文化なんだろうなって。
自分も、前の会社で受託でシステム開発をしていた頃、 "てにおは"レベルで、以後誰も読まなさそうなドキュメントを7~8人でレビューして、 一番重要なものづくりは、"てにおは"レベルにレビューされたドキュメントを元に、 日本語があまり流暢ではない、(単価の安い)、海外の技術者が行ったりしてました。
でも、ゼネコン的に案件を受注して、それっぽいドキュメントを成果物として 顧客に納品して、心臓部分は下請けに流すのが文化でした。
自分はそれが嫌で転職したわけですが、何の疑問を持ってない人もいたと思います。
昇進レースに敗れた官僚が天下りするとか、 埋蔵金なんて呼ばれてるお金を溜め込んだりとか、 官僚の人たちにとっては、当たり前なことなんだと思う。
彼らは上から与えられた仕事を手を抜かずに行っている結果だと思うので、 これ見よがしに非難するのも可哀想なのかなと思ったりしますが、 それにしても、凝り固まって、ひどい組織なんだなという印象を受けました。
サブタイトルに"告白"ってあるくらいなので、暴露的な話も出てきて。 マスコミを使った陰湿な情報操作とか。
でも、自分はどっちかっていうと、小泉-竹中ラインはお互いが絶大な信頼を寄せつつ、 頭使って振舞いながら、改革を進めていったんだなっていうところに興味を持ちました。 竹中式マトリクス勉強法を読んだ時も、 小泉首相の決断の仕方とか、へぇーって思いましたが、この本ではへぇー×3くらい。
ただ、やっぱり良く分からないところがあって。 経済のことっていうか、お金まわりというか。
なんとなく著者が言ってることが正しいような気がするけど、 腹落ちできない部分があったりして。
数字は最も説得力のある表現だと思うので、 その読み方が分からない、、、なんてもったいないなって。
そんなこんなで、ちょっとお金とか会計のことを勉強してみようと思って ↓こんな本を注文してみました。(その手の本は、こういうくだけたのじゃないと読めないので。。)
以前、学校だけ通って、全然自分じゃ勉強しなかった、
簿記の現況とか、もう一回やってみようなかな、、、とか。。
にしても、どうも、著者の自慢話的な部分が鼻につくというか、 確かにすごいんだろうけれども、また違った視点でも、霞ヶ関や官僚の世界を 垣間見てみたいなと思います。 それにしても、逮捕事件は本当の事だったんだろうか・・・・
このエントリで、シゴタノ!読書塾Vol.2というのに、応募してみます。
プレゼント候補にD・カーネギーの人を動かすが入っていて。 その本を普通に買おうと思ってるので、もしプレゼントしてもらえたら嬉しいな、と。。