かーちゃんの妹がローリングストーンズフリークなんだけど、 3月に日本に来るらしくて。 今日の10時からチケットの予約がはじまるっていうから、 電話とWebで予約要員にかりだされる。 電話はすぐNTTの"ただいま混みあっております"で、 Webはずーっと画面が遷移しなくて、最終的にInternal Server Error。 結局12時半くらいにやっとWebで3月22日と24日のS席の予約がとれた。
メシ食ってから、いよいよ結果を聞きに南新宿検査・相談室に向かう。
ものすごい雪で。 何かを暗示してるんじゃないかってすごい不安になる。
甲州街道を渡ってから明らかに心拍数があがってくのがわかる。
受付に申込書を出して、今日の受付番号をもらう。
今日は雪だっていうこともあってガラガラ。 待合室も俺1人。
すぐに呼ばれる。
白衣きた結構年配の男性が1人。
俺の申込書を渡して、俺に見せる形で検体番号を確認する。
白衣の男性が結果が記されているファイルをパラパラめくる。
ほとんどの人が"-"。 つまり陰性ということ。まぁそりゃそうか。
ファイルをパラパラめくる手が止まる。
見た感じ全部が"-"っぽい。内心ホッとする。
そうかと思ったらあと2ページパラパラめくった。
白衣の男性の口から結果が告げられる。
部屋を出て、アンケート用紙に質問に答える。 最後に何かあれば、みたいな欄に ブワァ〜っていっぱい書きまくる。
いろんな考えが次々に頭の中に湧いてくる。
今までの自分がどれだけ無知で危なかったか。 これからの自分はどうやって生きてくのか。 この世に産んでくれた両親を裏切りたくないっていう気持ち。 俺の友達はHIVに感染して欲しくないっていう気持ち。
エイズの発症を薬で遅らせられることも。 今までと変わらない生活を送れることも。 体外受精で子どもを作れることも。 HIVポジティブとして胸張って生きてる人がいるってことも。
わかってる。でも。。
検査所を後にしたとき、 俺は自分自身ようやくイッチョ前になれたかなって思った。
腹くくって、行動にうつして、逃げなかった。
でも、俺は誰にも検査をうけることを打ち明けることができなかった。
マブダチにも同僚にも先輩にも祖母や両親にも。
もし、俺が陽性だったら今頃どうしてただろう。 その事実をどうやって友達や両親へ伝える?
やっぱり1人はしんどいよ。
俺ならいつでも相談のるよ。 誰にも言ったりしねぇし、いきなり疎遠になったりしねぇし。
っていうか、今なら、まだ大丈夫かもしれないし。 怖いのはみんな一緒だから。