「できません」と云うな―オムロン創業者 立石一真を読みました。
タイトルだけみると、スパルタ本っていうか、 この本を購入したのも、タルんだ自分を鼓舞したかったからなわけなんですが、 読み進めていくうちに、利己主義的なちっぽけなものでなく、 先見性と、そして、何よりも社会貢献っていう。
2009年に入ってから読んだ本の中で、 一番グッときた本かなって思います。
アメリカの巨大資本の会社に、何日も徹夜しながら、 町の工場が~的な、日本のベンチャーって感じのエピソードはもちろん、 とにかく幾多の困難を乗り越えて、グイっと舵をとって進めていく。
リーダーシップとか、腹をくくってる感じが、 熱いってのはもちろんだけど、常に勉強し続けて、 研究の投資に惜しまないところとか。
大前研一がコンサルで入ってて。 そこでのエピソードとかも興味深い。
大前研一にして、"松下幸之助や盛田昭夫に匹敵する"って言わせる ものすげぇ経営者だったんだな、と。
自分はエンジニアなので、どうしてもそういう目線で見たがってしまうのですが、 "機械に出来ることは機械にやらせて、人間はクリエイティブなこと考えなきゃ"っていう。
あー、なんか自分も、社会に役立つ、コレだ!ってものの、 開発に携わりたいなとか思ってきました。医療とか。本当にクリティカルなもの。
やっぱり金だけじゃないよなって。 働くことの本質を見失いそうになったら読み返したいと思います。