ユダヤ人の勉強法―知の世界を制するを読みました。
最近、外資系の金融機関で働いてみたいなとか思ってて。 投資銀行業務とかって、知的生産の最高峰的なイメージがあって。
いろいろ調べていくと、有名なところは、ユダヤ系だ、と。 ユダヤ人って、イメージ的にはアインシュタインとか。 迫害を受けながらも、著名人を輩出しているっていうイメージ。
何がすごいんだろうっていうところに興味をもってたところに、 本屋にブラっと寄ったら、見つけた本。
非常に明快でした。
神という絶対的なもののもとに、 学ぶっていう伝統をひたすら守り続けてきたこと。
学ぶことが宗教的なイベントに組み込まれていることで、 習慣化されていること。
学習して、自らを高めなければならなかった 歴史的な背景があること。
僕は高校・大学と、ミッション系の学校に通っていました。 高校では毎日礼拝があって、聖書を読んでいました。
そこに出てくる言葉達は、回りくどいっていうか、 なかなかスーッと頭に入ってくるものではなくて。
なんとなく、ぼんやり、常に守ってくれる存在があるってのは、 心強いのかもしれないな、なんて思ったくらいで、 なぜ熱心にそういう活動をしてる人がいるのかわかりませんでした。
ユダヤ教は旧約聖書がその根源にあるわけですが、 この本で紹介されているお話は、ほとんど知っていました。
が、ユダヤ人達は、そこを一語一句掘り下げて、 暗記するまで音読して、家族で議論して、何千年もそれをやってきた。
それが当たり前だから、字を読み書きできない人はいないし、 安息日や祭りの習慣が徹底されている。
それにしても、世界中にバラバラになったユダヤ人が、 2000千年の時を越えて建国したイスラエルって国は、 すごい国なんだなって。 宗教的な部分でしか使われていなかったヘブライ語が 公用語になってしまう、なんてところもすっげーなって思いました。
※ 本の中にも書いてありますが、いわゆるHowTo本ではありません。