幕末史を読みました。
ペリー来航、開国、明治維新、廃藩置県、西南戦争、、っていう一連のことを、 慶応大学の丸の内のサテライトキャンパスで12回にわたって行われた 講義の内容が凝縮された本です。
『幕末』って、今の自分と歳が変わらないような若い人たち中心に、 私利私欲を捨てて、未来の日本のために~、なんていうイメージがあったりします。
特に、自分の場合は、父親が司馬遼太郎好きで、 ガキの頃、一緒にみた、翔ぶが如くの大河ドラマとか、 なんというか、憧れというか、そういう目でみてました。
でも、渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)にしたって、 成功のコンセプトにしたって、 創業当時って、そんなんだったのね、って思うわけで。 きっと今の名立たる大企業だって、そうだったんだろうって思います。
偉そうに言うけれども、元々はXXだったのに、なんていう部分があるんだと思うんです。
明治維新もそういう部分があるんだよなぁと。
主張が首尾一貫してなかったり。 金がないからできないとか。 全然国民のことなんて考えてなかったり。 みんな愛人を抱えて。 毎晩飲んだくれて。 気に入らなければ斬っちゃたり。
でも、そんな中でも、人と人との巡り合わせとか、 運命を感じさせてしまうようなことがあったり。
歴史の教科書的には取り上げられないような、 人間くさいレベルの話や、当時の世相とか。
とにかく、激しく面白かったです。この本。 毎晩、風呂で読んでましたが、風呂に入るのが楽しみでした。
分厚いので結構時間かかりましたけど。
候文とかも何言ってるのかよくわかんなかったり。
鎖国から開国とか、すごいパラダイムシフトだと思うけど、 太平洋戦争が終わった時だってもちろんそうだ。 次にどんな風に時代がガラっと変わるかなんて、分からないし。
偉い先生がXXって言ったから~なんていうのを鵜呑みにするほど、 危険なことはないっていうか。
固定観念とかも、いつひっくり返るかわからないし。
いろいろな気付きがありました。
↓も注文しました。しばらく風呂では歴史漬けです。
単純に読みやすく、面白い。
戦争を軍部の独走で片付けている本
半藤氏の寺子屋「昭和史講座」
これを読んで昭和を知った気になってはいけません