これでいいのだ―赤塚不二夫自叙伝 (文春文庫)を読みました。
たまたまこないだアド街ック天国かなんかで、中井の特集がやってて。 そしたら、赤塚不二夫って、その辺の人で、バカボンとかにも、 街の様子が良く出てて~なんていう。
自分は西新宿の山手通り沿い的なところに住んでいて、 中井とか、東中野とか、プライベートでも良く行くところ。
そんなこんなで、バカボンみたいに、ほのぼのしたくて、 特に立ち読みとかもせず、なんとなくネットで買ったこの本。
全然、ほのぼのじゃなかったけど、気付きの多い一冊でした。
赤塚不二夫はものすごい境遇に生まれた人で。 満州出身っていっても、最前線のいっちばん危ないところで育って、 なんとか日本に帰ってきても、貧しい暮らしの中、 でも、そんな境遇をつっぱねて、楽しんで暮らしてきたってのがよくわかって。
昔は当たり前だったけど、今じゃ当たり前じゃなくなったこと。 工夫すれば、いろんなことを楽しめること。 あとは、やっぱり、好きこそ物の上手なれってこと。 そして家族愛っていうか。
この本読んでたら、十二社とかにも住んでたことあるみたいで。 ますます親近感というか。
まぁ、若干自慢話的なところもあるけど、 やっぱり人柄だよねぇと思えてしまうこの本は、 10年後とかに、また読み返してみたいな、とか思います。
1時間半くらいで読めました。