2005年06月16日

米持幸寿っていうIBMエバンジェリストがいるんだけど。 この人の話や文章は非常に明快で、的を得ていて。 こんな人と一緒に仕事をしてみたいなぁって思う。 米持先進技術工房なんていうページをやってたりします。

米持さんのことを知ったのは、XMLマスターの資格を取ろうと決めて、 そのとっかかりとして、行ってみたXMLコンソーシアムWebサービス/SOAの講演を聞いて、今まで何者だかよくわからなかったことが、 小難しいことをすごく噛み砕いてわかりやすくて。 行ってよかったなぁって思った。

こないだこの人が書いたJavaでなぜつくるのかっていう本を読んで。 メインフレームからC言語を経てJavaへっていう。 なんでJavaが良いのかとか、その思想とかJVMの良さとか。 はじめてプログラミングした言語がJavaだった自分にとっては当たり前のことも、 どういう経緯があってそうなったのかとか。 もし、僕と同じような境遇のエンジニアがいたら是非読んでみるといいと思う。 そんなに分厚かったりしないし、ボリューム的にもちょうどいい。

んでこの人の本で今読んでるのが基礎からわかるSOAという本。 これも目からウロコ。言葉だけが先行してるSOAがどんなもんかっていうのが。 CORBA、DCOM、EJBなどとどう違うのか。どうやって実装するべきなのか。 お客さんのとこに行って、SOAってどんなんですか?って聞かれたときや、 上司から最近のトレンドってどんなだね?とか聞かれたときに、 サクって説明してあげることができるかなぁって。

洋書のわかりずらい翻訳の小難しい本はしばらく読むのをやめようと思う。 まだ自分には早いかなぁって。なんか実感ないっていうか。 せっかく高い金出して、分厚い本読んでも、いかんせん自分の糧にならなくて。

本質を見極めるためには、いろんな情報に踊らされないで、 基礎からじっくり習得していくしかないんだよなぁって思う。 それは別にプログラミングじゃなくてもなんだって同じ。

いきなり1年後、2年後に達人級になれるわけじゃないんだから。 そう考えるとあせる必要ないし、今直面してることとじっくり向き合うことが 大事だったりすんのかなとか。

でも、この業界、そんなに甘くはない。んなこたぁわかってる。

今この業界ひっぱってってる人たちは、 9時〜11時まで通常の業務こなして。 1時〜3時まで本書いたり、IT関連のサイトのコラム書いたりしてる。 土日はどっかで講演やったり。

あー、全然無理。

でも不安です。20年後。 自分どうなってんだろって。

やっぱり男だし。 億単位の金動かして、でけぇビジネスてがけたり。 世の中の第一線に出てみたいなぁなんてのはあるわけじゃないですか。 でも25年も生きてれば、自分の器がどんなもんかなんてのもわかってくる。

50になったときに公園にテント作って寝てなきゃいいかぁ、とか。

・・・とりあえず、コツコツ貯金だけはしておこう。